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北海道地域連携クリティカルパス
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 北海道大学 大学院医学研究科
 神経病態学 脳神経外科 内
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「脳卒中あんしん連携ノート」試行に向けて
経 過

 第5次医療法改定の後、厚生労働省より各都道府県に「4疾病」に対する「医療計画」の策定と実施が求められました。「4疾病(平成25年度からは精神疾患も追加され5疾病)」とは、がん、急性心筋梗塞、糖尿病、脳卒中であり、本邦の主要な死亡原因となっている疾患、社会に対して大きな影響を持つ疾患を指しています。

 これをうけて北海道では平成20年3月に策定された北海道医療計画において、道民が発症しても住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、4疾病においては「地域連携クリティカルパス(以下パスと記載)」等を活用して、医療連携体制を構築することとしました。地域連携クリティカルパスとは、地域の医療機関の間における情報を共有し、お互いの医療の手順や行程をできるだけ標準化するツール(ツール:道具・行程表)であり、パスの活用は医療の質を高める大切な手法の一つと考えられています。自分達の住む地域の医療・福祉の事情を考えながら、一方で標準化されたパスを活用することは、北海道のような広大な地域においては、道民の健康を守るためには有効な手段の一つと考えられます。

 4疾病の中の、脳卒中は本邦の死亡原因の3位、寝たきりの原因の1位をしめる疾患です。脳卒中は脳の血管が詰まる「脳梗塞 のうこうそく」、血管が破れて出血する「脳出血 のうしゅっけつ」、動脈瘤が破裂して発症する「くも膜下出血 くもまくかしゅっけつ」があり、最近、テレビや新聞、あるいはラジオでこの病名をよく目にしたり聞いたりする機会が増えてきています。社会の高齢化とともに増加する疾患の代表である脳卒中は、心臓病や糖尿病など動脈硬化性疾患とも関連が深く、寝たきりばかりではなく、認知症の原因になる、介護者と家族の大きな不安の原因と負担になるなど、国民・道民の健康、健やかな老後を考える上で、いまや無視できない疾患の代表となっているのです。
幸いなことに、道内においては、脳卒中では、現在道内では13の地域連携パス運用組織が稼働しており、地域の介護スタッフ・福祉スタッフの協力を得て、「継ぎ目ない医療」を継続しています。各地域の脳神経外科の医師らがリーダーシップを発揮し、脳卒中急性期病院(救急車の搬入を受けている最前線病院)と回復期病院(リハビリテーションを積極的に行い、後遺症の軽減と自宅復帰を目指している病院)を中心とした地域連携体制を作り、かかりつけの先生方、医師会の先生方とともに、地域の医療を守っています。
しかしながら、広域であるがゆえ、これらパス運用組織の狭間に残る地域、脳神経外科・脳卒中専門施設の不足する地域の問題、あるいは、脳卒中の急性期から回復期までの治療を終えて自宅に復帰後も、その後の生涯にわたり再発率が高い脳卒中の特徴により、外来通院後、いかにして再発率を下げるかといった問題、他の動脈硬化性疾患の発症や増悪をいかにして抑えるかといった問題など、次の課題が浮かび上がっています。
 
このため、道は平成21年、「地域医療再生基金」を活用し、道内どこでも使える「広域連携型」パスの開発と、既存の「地域完結型」パスとの連携、また、ITを活用した連携と地域に還元できるデータベース化を進めることとしました。事業はすでに実績のある脳卒中領域から着手することとし、平成22年10月に設立された「北海道地域連携クリティカルパス運営協議会」(会長 北海道大学大学院脳神経外科宝金教授)において検討を重ね、平成23年度に試行する運びとなりました。

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         札幌医科大学 医学部 神経内科学講座  齊藤 正樹
         札幌医科大学 附属総合情報センター   中村 正弘